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DNAは縄文人(その3)

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席描きで似顔絵を描き続けるには、それなりの覚悟はいる。
毎週末のテナントには、楽しそうに子どもの手を繋いで歩く家族が、
たくさん目の前を通り過ぎる。
我が子達には、その思い出を作ってあげられない。
さすがに毎週末の現実を目の当たりにしたら、
気にしないと言い聞かせても、辛くなるもんです。

それと、ストレスを抱えないようにする。
ストレスがある人の絵なんか、隠したりごまかしたしても見破られる。
技術よりも心。
とにかくストレスから本気で回避するように心がけています。

一人の人の絵を描いたら、次の人に集中する為には、
前の人の残像をスコーンと消さなければいけない。
反省してる場合じゃない。
先入観で向かうと、筆が進まない。
イメージなんかも消す。
つまり、予定や計画もあるようで無い。
流れのままに身を委ねる。
そうすると、自分を取り囲むゾーンが出来る。
目の前の人の顔がくっきり見えて、さらに周囲の声も動きも見える。
もしかしたら母親のお腹の中にいる胎児のような感覚かも。
なんとも心地良い空間ができるもんなんです。

つづく。


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